寒さが本格的になってくると、手足の冷えや免疫力の低下が気になります。
そんな今の時期にこそ食べていただきたい、「長ネギとアンチョビのスープ」をご紹介します。
今回の主役は、冬に甘みが増す「長ネギ」。 実は長ネギ、ただの薬味ではありません。驚くべき健康パワーを秘めた「食べる点滴」なのです。
用意する食材・道具 (1人分)
食材
- 長ネギ1本
- にんにく1片(1/2でも十分だけど、めんどいので1片)
- コンソメ (四角いコンソメだと1/4くらいしか使わないので顆粒がおすすめ)
- アンチョビ (缶詰はもったいないのでチューブがおすすめ)
- オリーブオイル
- 水150㏄(長ネギがひたひたになればOK)
道具
- 親子鍋
- 包丁
- まな板
- ポリ袋(アイラップ)
やること(行程リスト)
- ネギ1本を縦に切り、3センチくらいに切る
- ネギ、潰したにんにくに、アンチョビにオリーブオイルをかけて、火にかける
- 少しネギに焼き色がついたら水を入れ、コンソメをかけて蓋をする(お好みで胡椒も入れる)
- ネギの芯まで火が通り、クタクタになったら完成
※基本薄味でOK塩味が足りなかったら天然塩で追加する。
1. なぜ長ネギが「食べる点滴」なのか?
長ネギの白い部分に含まれる特有の「ぬめり」。これは「フルクタン」という多糖類です。 フルクタンは食物繊維に近い働きをし、腸内環境を整えるだけでなく、免疫細胞を活性化させる効果があります。
また、長ネギに含まれる辛み成分「アリシン」は、血行を促進して深部体温を上げる効果があります。このダブルのパワーにより、体を温め、ウイルスに負けない体作りをサポートしてくれるのです。寒さで縮こまった体には、内側から熱を生み出すことが効果的!長ネギは最高の特効薬になります。

さらに・・・いただきもののコンソメをどう使おうか迷っていました。アンチョビ+コンソメは相性がいい。
2. 素材の旨みを引き出す「切り方」のコツ
まずは長ネギの準備です。長ネギを縦半分に切り、その後3センチ幅にカットしましょう。 こうすることで、先ほどお話しした「フルクタン」が溶け出しやすくなり、スープにとろみがつきます。
次に、にんにくを1片、ポリ袋でギュッとつぶして用意してください。にんにくをつぶすことで、香りと有効成分が油に溶け出しやすくなります。この「縦に切る」「つぶす」というひと手間が、味の深みと栄養の吸収率を左右するプロのポイントです。



3. 香りとコクを凝縮!「焼き」の工程
ここが美味しさの分かれ道です。親子鍋(または小さめの鍋)に長ネギとにんにくを入れ、アンチョビチューブを約4センチ、そしてオリーブオイルをひとまわしかけます。



ここでポイント。中火で、ネギを動かさずにじっくり焼き色をつけます。 あえて触れないことで、ネギの糖分がキャラメル化(メイラード反応)し、香ばしさと強烈な甘みが生まれます。最初から水を鍋に入れてもいいのですが、この「焼き」を加えるだけで、奥行きのある味わいに進化します。
4. じっくり煮込む!
ネギに良い焼き色がついたら、具材がひたひたになるまで水を入れます。コンソメを1/4〜1/2個投入します。 味付けは「少し薄いかな?」と思うくらいで止めておくのが健康意識の高い読者の皆様への推奨スタイル。後から天然塩で調整できるので、まずは素材の出汁を楽しみましょう。

※水の飛び跳ね注意

※強いなと思ったら弱火に

蓋を閉め、中火(強ければ弱火に)でコトコト煮込みます。ネギとにんにくが半透明になり、クタクタになったら完成の合図です。この「クタクタ感」こそが、フルクタンがスープに溶け出した証拠です。

5. 仕上げの一振りで、さらに代謝アップ
お皿に盛り付けたら、仕上げにゴマ、お好みで胡椒をかけてください。 黒胡椒にはピペリンという成分が含まれており、血行をさらに促進し、栄養の吸収を助ける働きがあります。

驚くことに、このスープなら大人でも1回で長ネギ1本分をペロリと食べられてしまいます。加熱することでカサが減り、ネギ特有の刺激が甘みに変わるからです。
温かいスープで体温が1度上がると、免疫力は一時的に数倍にまで高まると言われています。 「最近、疲れやすいな」「冷えが辛いな」と感じたら、ぜひこの長ネギとアンチョビのスープを試してみてください。
温かい体で、風邪を寄せ付けない最高の冬を過ごしましょう!
